県では、農業の技術向上や経営発展に意欲のある方、農業を始めて間もない方、将来就農を目指す方など幅広い方々を対象に、学びの場を提供する「いばらき農業アカデミー」を開設しております。その一環として、これからの農業を担う若者を対象に、優れた農業経営の経営理念や戦略を学び、儲かる農業の実現につなげていただくため、平成30年から毎年 「ヤングファーマーズ・ミーティング」を開催しています。
8回目となる今回は、令和7年7月16日にザ・ヒロサワ・シティ会館(水戸市)において、県内外で経営革新や新たな挑戦をし続ける農業経営者を招き、基調講演と分科会を開催し、県内農業者をはじめ農業を学ぶ高校生を含め198名と多くの方々に参加して頂きました。
これからの農業を担う若手農業者へメッセージ
開会にあたり、大井川知事は「儲かる農業の実現のためには、農業経営を学ぶことが大変重要であることに気づいたことから、この講座を始めました。参加者の中には、講座をきっかけに経営実績を大きく伸ばしたり、講師として若手育成に関わるようになった方もおり、非常に良い循環が生まれています。現在、農業を取り巻く環境は物価高や気候変動など厳しいものとなっています。しかし、このような状況を乗り越える方法は、 自らの努力や発想転換をすることで創り出すことができると考えています。県においても農産物のブランド化の推進、海外輸出に取り組んでおり、成果をあげてきています。茨城県の農業には大きなポテンシャルがあり、若手農業者の皆様がその未来を創っていく存在です。県としても新しい取組を積極的に応援していきますので、本講座をきっかけに、ぜひ挑戦を続けてください」とあいさつがありました。
先進的な農業経営者の戦略を学ぶ
基調講演は、静岡県の株式会社鈴生 代表取締役 鈴木 貴博 氏を講師としてお招きし、「農業の可能性は無限大~家族経営から13億円企業へその道のり~」と題してご講演をいただきました。
家族経営から大きく飛躍した要因やこれまでに2回の経営危機があったこと、立ちはだかった壁の突破方法など詳しくお話いただきました。また、経営理念である「おいしさを求めて」について説明した際には、「野菜が育つ手助け」をすることが大切であることに気づき経営が大きく転換したきっかけとなったと話されました。
基調講演後は、鈴木氏に加え、県内の先進的な農業経営者3名を講師とし、4つの分科会でそれぞれの経営戦略について講話いただき、さらに会場の参加者とディスカッションすることで理解を深めました。
分科会のテーマと講師は以下のとおりです。
| テーマ | 講師 | |
|---|---|---|
| 【第1分科会】 | 一人一人が主人公 ~人財部長と考える“人が集まる”鈴生の魅力~ |
株式会社鈴生 代表取締役 鈴木 貴博 氏 |
| 【第2分科会】 | 2代目有機農家の挑戦 ~父からの継承、より高みへ~ |
株式会社樫村ふぁーむ 専務取締役 樫村 智生 氏 |
| 【第3分科会】 | 100年続く経営をつくる ~人事評価制度は「会社の育児書」~ |
株式会社光ファーム 専務取締役 篠塚 朋子 氏 |
| 【第4分科会】 | 品種開発と販路多角化への挑戦 | 大内園芸 大内 広明 氏 |
農業者の農業経営発展に向けて
参加者からは、「鈴生の社員を大事にする取り組みにすごく共感し、これからの営農に活かせると思いました」「就農して半年がたったが、経営者として目標設定やそれを達成するための試行錯誤がいかに大切か改めて感じることができた」「テクニック等ではなく心のあり方についての話があり、どんなやり方をしても考え方が正しくなければ良い経営にはならないことだと改めて思わされました」などご意見を頂きました。
今後もいばらき農業アカデミーでは「学びたいこと、学べます。伸ばしたいこと、伸ばせます。」をキャッチフレーズに、多彩な講座を揃え、皆様の農業経営発展をサポートして参りますので、ぜひご活用ください。
