2026年3月26日
令和7年度茨城県農業青年プロジェクト実績発表会が開催されました
農業技術の改善や、地域活性活動などに取り組む農業者が一堂に会し、その成果を発表しあう「令和7年度茨城県農業青年プロジェクト実績発表会」が、令和8年2月5日(木)、茨城県庁9階講堂で開催されました。県内各地から約120名が参加し、プロジェクト実績発表・意見発表合わせて13課題の報告がありました。
プロジェクト実績発表
プロジェクト実績発表の部では、園芸・特産作物部門、土地利用型作物部門、経営マネジメント部門、地域活動部門の4分野で、農業者自らが課題に向き合い、取り組んだ成果が紹介されました。
若手農業者が主体的に課題を発見し、その解決に向けて実践してきた内容は、聞く側にとっても多くの気づきや刺激となります。現在、資材高騰や気象変動など厳しい経営環境が続くなか、本発表会で共有された創意工夫の事例は、未来の農業を支える若い世代にとって大きな学びとなりました。


<受賞者>
● 最優秀賞(茨城県知事賞)・茨城県農業研究クラブ連絡協議会長賞(金賞)
・坂東地域 稲垣 孝行 氏(園芸・特産作物部門)※関東ブロック大会推薦
「高温期におけるサニーレタスの安定生産技術の検討」
● 優秀賞(茨城県農林水産部長賞)・茨城県農業研究クラブ連絡協議会長賞(銀賞)
・稲敷地域 石塚 健人 氏(地域活動部門)※関東ブロック大会推薦
「未来のために今できること」
● 優良賞(茨城県農業総合センター長賞)
・結城地域 谷中 渓 氏(経営マネジメント部門)※関東ブロック大会推薦
「巻き込み型事業継承のススメ―いつか必ず来る事業継承に備えて―」
・筑西地域 藤田 政人 氏(土地利用型作物部門)※関東ブロック大会推薦
「獣害(イノシシ)対策における省力化の検討」
・常陸大宮地域 海野 雅俊 氏(園芸・特産作物部門)
「ミニトマトほ場における低濃度エタノールを用いた還元型土壌消毒と強耐病性台木の青枯病抑制効果の検証」
・水戸地域 海老澤 弥伸 氏(経営マネジメント部門)
「栗農家『えびくら』の挑戦~持続可能な経営を目指して~」
・土浦地域 細谷 陽人 氏(土地利用型作物部門)
「『にじのきらめき』収量安定化に向けた取り組み」
・行方地域 大橋 惇一 氏(園芸・特産作物部門)
「厳寒期におけるイチゴ収量向上の検討」
・つくば地域 井下 雄樹 氏(園芸・特産作物部門)
「トマト栽培における黄化葉巻病耐病性品種の導入による発病株率低減効果検証と経営への影響」
・鉾田地域 岡野 祐敬 氏(園芸・特産作物部門)
「天敵生物の活用による有機トマトの生育・収量向上」
意見発表
意見発表の部では、3名の青年農業者が、自身の農業への思いや、地域農業の未来に向けた考えを語りました。発表者はいずれも、自らの経験や日頃の気づきをもとに、就農への思い、地域との関わり、将来的な経営の方向性などについて率直に意見を述べ、会場の参加者に強いメッセージを届けました。
聴く側にとっても、経験年数や就農時期の近い仲間、あるいはこれから挑戦してみたい分野に取り組む先輩など、多様な発表者の話を聞くことで、自身の経営や今後の将来像を考えるきっかけとなります。青年農業者同士が互いの思いを共有し、成長していくための大切な場となったのではないでしょうか。
<受賞者>
● 最優秀賞(茨城県知事賞)・茨城県農林振興公社理事長賞・茨城県農業研究クラブ連絡協議会長賞(金賞)
・常陸太田地域 服部 真太朗 氏 「My Farm Life」
● 優秀賞(茨城県農林水産部長賞)
・水戸地域 上田 航輝 氏「祖父母から引継ぐ孫の農業ライフ~!!!!!」
● 優良賞(茨城県農業総合センター長賞)
・笠間地域 大和田 慶一 氏「ドローン直播による水稲の省力化技術の導入」
農業大学校自治会賞(若竹賞)
農業大学校自治会賞(若竹賞)は、部門を問わず全ての発表の中から、茨城県立農業大学校の学生による投票で選ばれ、農業大学校生が最も感動し、影響を受けたと思う発表に、感謝の意を込めて贈られます。
本年度の発表会でも、若手ならではの視点や挑戦が評価され、次代を担う農業者としての成長が期待される発表者に対し、この若竹賞が授与されました。発表を通じて自身の取り組みを振り返り、伝える力を磨くことは、今後の農業経営に大きな糧となることが期待されています。
<受賞者>
● 特別賞(農業大学校自治会長賞・若竹賞 )
・筑西地域 藤田 政人 氏(土地利用型作物部門)
「獣害(イノシシ)対策における省力化の検討」

講演
発表会の後には、株式会社文化メディアワークス 代表取締役 佐藤 正和 氏による講演が行われました。
「農家のブランディングストーリー」をテーマに、農家の強みをどのようにデザインし伝えていくか、顧客とのコミュニケーションの重要性などが紹介され、参加者は熱心に耳を傾けていました。

県代表として次の舞台へ
プロジェクト発表4部門の上位1名と、意見発表の最優秀賞受賞者は、来年度、長野県で開催される関東ブロック農村青少年(4H)クラブプロジェクト実績発表会へ、本県代表として出場します。今後のさらなる活躍が期待されます。
